約 束


先生との約束


 ①「決して無理強いしない」事です。

   上手に打つ事が目的ではなく、子ども達もお母さんも楽しむ活動なので、子どもが打たなくても

   お母さんが楽しめばいい、そのうちきっと子ども達も楽しむようになるよ。


 ②自ら「やろう」と思わない限り、「やらされる活動」では、喜びが積み重ねられない。

   太鼓は喜びや、元気を表現するものです。

   叱られたり、強制されては、喜び・笑顔で打てません。


 ③「子どもの決定を尊重する。」

   今日はやりたくない、今日は○○ちゃんとやりたい、今日は締め太鼓をしてみたい、そんな子どもの思いは、「オールOKです。」

   ここは、学校ではなく、余暇を楽しむ活動の場なのです。 

   「○○しなければならない」ものは、何もないところです。


  でも、子ども達は変わっていくのです。

  ○○君の様にカッコよく打ちたいな~、「どん舞囃子」覚えたいな~、いい音出したいな~、友達やお母さんと、音を合わせたいな~と、

  要求が生まれてくるのです。 それが太鼓の持つ力です。


  寝転んでいた子、練習場を走り回っていた子、ばちは投げるものと思っていた子、そんな子どもたちが3年、5年と練習するうちに

  とうとう全員がばちで太鼓を打ち、しかも演目を覚えて打ち、母や仲間と、音や気持ちを合わせる喜びを知りました。

  沢山の人たちに見て・聞いて頂き、拍手をもらう中で、大きな自信を育んできました。


  いつも誰かに助けてもらったり、色々なことを教え導かれることの多い障がい児者が、沢山の人を喜ばせ「元気貰ったよ」と言って頂きます。

  自分達の演奏が、多くの笑顔とつながっていることを知り、自分達も笑顔輝かせて演奏するようになりました。


  「太鼓を打つ」・「仲間と力を合わせて演奏する」・「母と心通わせて太鼓で響き合う」…そのことが自己を肯定し、人生を肯定し、日々

  逞しく生きていく力になっていくのです。